去る6月1日の日本人会総会にて会長を拝命されました片川喜代治です。

1978年にトーメンという総合商社の駐在員としてパリに参りました。
その後、5年半ほどロンドン、3年半ほどハンブルグと移動は致しましたが、常にパリにての役職も兼任しておりましたので、もうすぐ在仏40年という節目を迎えます。
その内の半分以上は会社経営に携わりました。

そこで得たものは数え切れませんが一つ申し上げるとしますと、成功している会社、あるいは、輝いている組織は「優秀な人が多い」ということです。
なんだそれって当たり前と思われる人が殆どと思います。ただ、私の言う優秀という意味は皆さまとは若干違うのではと思います。

優秀という日本語の文字をよくご覧いただくとわかります。
優という字は優しいと読めます。分解しますと人を憂うと書きます。
即ち、人のことを思う気持ちに秀でている人が優秀という意味です。
巷でよく言う偏差値とは全く関係ありません。

人を思いやる気持ち、温かな気持ち、そういった気持に秀でている人たちで成り立っている組織は、他の人が苦しんでいると助けようとします。
他の人を思う気持ちがあるからまた相手も自分のことを思ってくれるということです。良い組織は、お互いに慮り助け合っています。

日本人会では、昨年来、事務局長のアシスタントとして新たに女性を採用しています。その女性は、明るく陽気であるだけでなく、人を思いやる気持ちに秀でており、彼女が受付を担当してから、日本人会を訪ねてくる人たちの数は増え、その年齢層も大きく広がっています。
日本人会の雰囲気が明るくなり、気軽に立ち寄りたくなる雰囲気になったのは間違いありません。

私は12年間ヴォランティア集団で成り立つ現代日本映画祭というものを主宰してきています。
20人ほどおりますが、お互いに理解しあって協力しながら助けあって運営しています。
会議における雰囲気もとても良いんです。つまり、皆が優秀ということです。

日本人会もベースは相互扶助のための会と心得ています。
ただ時間とともに、インターネットがなかった時代の日本人会と今は全く違います。
高齢化の傾向も否めません。会員も減少の一途にあります。

そういう中で、皆様と一緒にこの組織を運営してゆくことを託されたわけで、時代により適合した、一人一人の日本人を大事にする先ほど申し上げた優秀な人たちの集まりになるように一歩一歩努力をしてゆきたいと考えております。
日本人会にて活動されている方々には必ずお会いして会の活性化や方向性などについてご相談することになりますので、その時はどうかよろしくご指導ご佃撻のほどお願い申し上げます。 (2017.7.10)

片川喜代治(略歴)
1969 早稲田大学第一商学部卒
1978 フランストーメン社赴任
1992-98 フランストーメン社社長
1998-2006 トーメン欧州・中東・アフリカ総支配人
2003-2005 在仏日本商工会議所会頭
2006-2009 船井電気ヨーロッパ社長
2006から現代日本映画祭協会副会長、2012年から会長
2009年から、Vin Passion Group 会長兼 VP Wines France社長
2012~ 日仏経済交流会副会長