3月30日に兵庫県の加古川市で行われた映画上映会をもって、2013年東日本大震災追悼2周年の「ふくしま♥もなむーる」キャンペーンがすべて終了しました。
日本での4つの共催イベントも含めると、チューリッヒ、マルセイユ、クレリボー、ベルン、リヨン、グルノーブル、パリのヨーロッパ7ヶ所、そしてニューヨークでの第六回NY平和映画祭と計12ヶ所での「禁じられた大地・フクシマ」栗本一紀監督(59分)上映会&シンポジウムはほぼ成功裏に終了しました。
詳細は→(http://ganbalo.org)
後半のリヨン、グルノーブルそしてパリでのイベントは大学会場ということもあり、普段日本のことに関心さえない一般の大学生が主でした。にも関わらず、映画を最後まで鑑賞した学生たちが、その後のQ&Aでは鋭い質問をたくさん投げかけてきて、全般的にこの問題に対する共感度の深さを感じました。ただ、このキャンペーンが成功に終わったと言うにはまだ早計です。単にイベントに人が集まって、滞りなく行ったというだけではなんの意味もありません。 これから先、このキャンペーンを通して伝わった福島の人々への関心の灯を絶やさないためにイベントを続けることが必要とされます。東日本大震災からの復興の3年目の道のりは端緒に着いたばかりです。福島の原発事故を風化させないだけではなく、被災者の方々の心に寄り添いながら一歩ずつ歩いて行くことがより肝要になってくると思います。
3年目のプロジェクトとしてフランスNPO法人GANBALOは第1回GANBALOサマーキャラバンを実地します。
福島の青少年がフランスを訪れ、将来の指針を見つけられるような人生の刺激になる旅です。滞在中は思い切り屋外でスポーツや自然の中での生活を楽しんでもらいます。フランスにいるからこそできる出会いを通し、フランスで活躍するいろいろな分野の人々の話を聞きながら、自分にとって最も好きなこと、大切と思われることが何かを見つけだしてもらいたいと願っています。長年パリを中心に活動している先達の体験談から人生の厳しさと楽しさを感じてもらえたらと思います。分野は多方面にわたり絵画、陶芸、ファッション、映画制作、スチール写真、ヘアークリエーション、音楽、料理、建築などパリを中心に活躍されている先輩達から海外で生きる術をレクチャーしてもらいます。
1プロジェクトの募集人数は最高10人。
滞在日数は2ー4週間。夏冬春の休暇を利用する。
国内とフランスで選考委員を選出し、応募者の中から男女何名かを選び、往復のフライトチケットと滞在中のホームスティが受けられる。(スポンサーの付き方で招待者の数は変わります。)また選ばれなかった人でも自己負担で、この研修旅行に参加することができるようにします。
企画はこれからもっと詰めなくてはなりませんが、このようなアウトラインで協力していただける団体や企業の協賛、後援を探しています。GANBALOは各地でイベントを通して在仏日本人コミュニティーと現地の人々をネットワークでつなげていきます。 その連絡網を利用してフクシマの子ども達の短期滞在のホストファミリーを見つけたり、福島の現状を伝えていきます。
その活動の継続のために物的支援をしてくれる企業や団体が必要なのです。参考までに今年の3月に行われたキャンペーンの作品の一部をご紹介します。これらの展示素材はGANBALO製作の映画の上映やシンポジウムとともにイベントのモーターとなって年間を通してヨーロッパ各地で展示されます。
2013年3月5日から30日までマルセイユ市立図書館 BMVR ALCAZARにて催されたTIBOの写真展テーマは「ふくしま愛もなむーる」です。12点の福島の子どもたちの見つめる夢と復興されつつある東日本大震災被災地の写真展です。
次回は8月29日から9月11日のあいだ、北フランスのサンカンタン市で開催予定。
ポルトガルのリスボンでの開催も検討中。